チビ弁慶と望美ちゃんv

チビ弁慶と望美ちゃんv

「望美さん」
 弁慶の呼びかけに望美の返事はなかった。怨霊退治の疲れが溜まっているのか、どうやらぐっすり眠っているようだ。
「……僕は、君の役に立っていますか?」
 望美の手のひらほどしかない体で出来ることなど限られている。一緒に戦うこともその身を庇うことも出来ない自分はせいぜい傷ついた望美のために薬を調合することしか出来なかった。他の者のように彼女を守れる力が欲しいと願うのはこれで何度目だろうか。
 傍にいられればそれでいいと思っていた。だがそれだけでは駄目なのだ。彼女がかすり傷ひとつ負わないように、その笑顔が曇らないように、守りたい。自分の力で。
 弁慶はそっと望美の人差し指を握り締めた。その瞬間、眠っている望美の表情が微かに和らいだような気がして弁慶は思わず満面の笑みを浮かべる。
「君は、僕が守ります。だから、ずっと笑顔でいてくださいね。
 おやすみなさい、僕の大切な人」
 弁慶は静かにそう告げて眠りに就いた。――大切な者と共にいられる幸せを胸いっぱいに噛み締めながら。



「猫好きもどき」のらんまるさんから頂いちゃいました〜vv
キャー、超可愛い〜〜〜vvvvv エンジェルスマイル!!(大興奮)
このイラストは私のリクエスト『望美ちゃんの隣で添い寝するチビ弁慶』に応じて描いてくださったものですv
チビ弁慶についてはこちらをご覧ください。
あまりの嬉しさに蛇足文を付け足してしまいました(^^;)もっとほのぼのする予定だったんですが、はて……。

らんまるさん、素敵なイラスト本当にありがとうございました!!

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